ニンニクの効能
ニンニクの効能についてもう少しおさらいをしておきましょう。まずはニンニクに含有しているアリシンという特徴的な成分です。このニンニクに含まれるアリシンという成分は、ニンニクにも含まれているビタミンB1と結びついてアリチアミンという別物質になります。
アリチアミンは実は体の中で元のビタミンB1と同じ働きをするのです。ビタミンB1は、ご飯やパンなどの炭水化物をエネルギーに変える大事な働きをしますが、消化吸収があまり良くないのが弱点となっています。更にビタミンB1は、しっかり吸収できたとしても体の中に蓄える事もできません。ところが不思議な事にアリチアミンに変化すると消化吸収も良くなり、体の中でも貯えができるようになるのです。
他の栄養素をしっかり摂取しても、ビタミンB1が不足すると、摂取した栄養素はエネルギーに変えることができないので、ニンニクのビタミンB1（アリチナミン）がこれを解決するわけです。
アリチアミンは、他にも脳や神経を安定させて正常な働きに導く効果もあります。ニンニクに含まれている他の成分でも、赤血球を増加させてコレステロールを取り除いたり、血をサラサラにする働きがあり、ニンニクを食べると体が温まるのは、こうした働きで血行が改善されるからというわけです。
又、ニンニクの成分は、不眠解消にも働き、翌朝さわやかに目覚めて疲労回復の手助けもしてくれますから、まさに健康志向の主役的な食材ということができます。